自然災害のない世界を目指して

ジョイアスバンド出演の写真

 

 九月十月は、日本各地で災害が多くありました。この度の台風十九号、集中豪雨でお亡くなりになった方に心よりご冥福をお祈りさせて頂きます。また、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げ、一日でも早い復興をお祈りさせて頂きます。

 天理教の教祖おやさまは、陽気ぐらしの世界になれば、「昼間は晴天そよそよ風。雨は夜降る月六齋」と言われました。昼間は晴天で雨は夜に月に六回降る世界になるということで、つまり自然災害のない世界にして頂けます。

 そんな陽気ぐらし世界になるためには、人間一人ひとりが欲の心を掃除をして心を澄まし、助け合いの心になることで実現します。

 人は豊かになればなるほど一人で生きてしまいがちになります。豊かさは、助け合わなくても、一人で生きていける世界を作ってしまうのではと思うのは、豊かな日本でありながら、無縁社会が起こっているからです。経済発展は、人間に豊かさをもたらしますが、その反面、苦しむ人も出てきます。

 親神様は、人間の心を澄ますために、いろんな出来事を通して、人間の心を育てようとされます。時には、病気や天災などを通して育てらる事もあります。自然災害のニュースを見ているととてもつらい悲しい出来事であると感じます。そのような中、自分が災害で助けてもらったから、次は助けさせてもらおうと恩返しの心でボランテェアをされる方の姿を見ると、助け合いはすばらしいと感じます。

 おやさまがお住まいになったお屋敷には、寝食を共に生活をされる方が多くおられました。その方々におやさまは、「この屋敷はな、いい物食べたい、いいものを着たい、いいところに住みたいとさえ思わなければ、ここは長者屋敷やで」と仰せられました。つまり、欲の心を忘れ、今あることに感謝して通れば、心豊かな生活が出来ると教えられました。

 人間の心一つで、自然災害も起こらない世界になります。ボランティア活動のように、人のために尽くしていると、欲の心は忘れてしまうものです。毎日の生活でも同じ事で、欲の心を忘れるくらい人のために尽くせることが出来ればと思います。

 私たち一人ひとりが、自分の心の使い方を意識して、人に尽くす心になれば、辛い悲しい出来事がなくなる世界が実現できると信じるのであります。