ある実験の話を聞きました。１つ目の人参には、｢ありがとう。｣｢元気になあれ！」と声を掛け。２つ目の人参には「くされ！」「バカ野郎。」３つ目の人参は無視。そして、その結果は、１つ目は元気に、２つ目は、まるで言葉のどおり、どんどん腐っていった。３つ目は、まるで存在自体を消してしまうように、細胞が壊れ、原型すらなくなってしまった。この実験結果を聞いて、怒った言葉より無視する方がひどいことだと思いました。
家族というのは、声の掛け合いによって家族の心が育つものです。夫婦同士、お互い分かっているから口にしないという方がおられます。しかし、夫婦は、常日頃から感謝の気持ちを言葉にした方が良いのではないでしょうか。また、夫婦や親子でも、今日はどこにいているか分からないと言うことのないように、会話をすることも家庭の治まりとなります。声は肥と聞きます。作物を育てるには肥が必要なように、家族の心がよりよきものに育つには、会話をし、声を掛けることが大切です。
ジョイアスバンドに来てくれる子ども達の中には、｢ありがとう｣の言葉がけに喜んでくれる子がいます。人は、誰しも、人の役になったと感じると喜びが湧いてくるものです。ですから、子ども達が、人から自然と｢ありがとう｣と言って貰える大人に育ってほしいとの願いから、子ども達の良いところを見つけて、たくさんの｢ありがとう｣をかけられるように心掛けています。