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真実を足す心

ジョイアスバンドブログ
心の話・夫婦の話

 

 私たちは、不思議な縁で、夫婦となり、親子となります。また、自分のものと思っている体でさえ、自分で作ったものでもなければ、選んだものでもありません。自分の家族と思っている、家族の心は、自分の思い通りにはいきません。また、自分の体も、ひとたび病気になれば思い通りにはなりません。

 

人は、それらを自分のものだと思い、思い通りにいくものだと思うことから、自分の思い通りにならなければ、腹を立てたり、憎んだり、恨んだり、また、人に尽くし与えることを惜しんだり、人のものが良く見え、ほしくなったりし、それが原因で、さまざまな悩みや苦しみが生まれてくるのです。この世の中で、自分のものは自分の心だけなので、自分の思い通りになるのは自分の心だけなのです。

 

 私たちは、不思議な出会いの中で、助け合って生きていくことができれば、幸福な暮らしができるのです。お互いが助け合うには、相手のありのままを認めることが大切です。

 

たとえ相手の姿が、自分の求めている姿ではなくても、また、自分にとっては受け入れがたい姿であっても、その中に、その人の良さを見出して、相手を認め、相手を受け入れ、理解を示していく上で、はじめて、助け合うことができるのです。

 

私たちはともすれば、身近な人への感謝よりも、身近な人の足らないところが目に入り、そこを責めたくなります。しかし、その足らないところを足す心遣いが本当の親切であり、必要な事なのではないでしょうか。夫婦は、特にそのことが大切になってきます。

 

鼓笛隊の子ども達の中には、靴を揃えない子がいます。しかし、それを責めずに、そっと靴を揃えてくれる親切な子がいます。

 

日常生活の中で、足らないところを足す心の使い方はいかがでしょうか。